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【二部形式】
楽曲の全体が2つの部分から成り立っている楽曲の形式を言います。
全ての形式の基礎になる形式で、他の形式は二部形式の変形と言えます。
A
|
B | ||
a | a' | b |
a' (またはa" ないしb') |
【三部形式】
全体が3つの部分から成っている楽曲の形式の事です。
典型的な二部形式の最初のaを省略すると、均等な3つの部分となりますが、最も単純な三部形式は、このようにして得られます。
A | B | |
a' | b | a'(") |
↓
A | B | A(') |
また、典型的な二部形式のB部分の各セクションを倍にした物として考える事の出来る三部形式も有りますが、原理は同じです。
A | B | A' | |||
a |
a' |
b | b' | a | a'(") |
【複合三部形式】
三部形式の各部が、二部形式や三部形式になった物です。
主 部 | 中間部 | 主 部 | ||||||
A | B | A | C | D | C | A | B | A |
曲の前後に、【序奏・結尾部(Coda<コーダ>)】を加えている物も有ります。
序奏 | 主 部 | 中間部 | 主 部 | Coda | |||||||
A | B | A | C | D | C | A | B | A |
【ロンド形式】
ある同じ旋律(ロンド主題)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲の形式の事を言います。
古くは次のような形式を取っていましたが、
A | B | A | C | A | D | A |
古典派(1730年代~1810年代)以降では、複合三部形式の一種と見なす事の出来る、次の2つの形式が一般的になりました。
・大ロンド形式
A | B | A | C | A | B | A |
・小ロンド形式
A | B | A | C | A |
【ソナタ形式】
古典派ソナタや、古典派ソナタに類似している、【交響曲・独奏協奏曲・弦楽四重奏曲など】の、第1楽章や終楽章に多く見られる所から、【ソナタ形式】と呼ばれています。
≪序奏≫
主部の動機、主題等を用いた物や、主部と全く関係なく、気分的な準備を行う物まで様々です。
主部と同じテンポか、それよりも遅いテンポを取る場合が多いです。
≪提示部≫
2つの主題が提示されます。
1つ目の主題を、【第1主題】と言い、これは主調で書かれます。
2つ目の主題を、【第2主題】と言い、第一主題が長調の場合は属調、短調の場合は平行調で書かれているのが一般的です。
≪展開部≫
提示部で提示された主題を様々に変形・変奏させます。
激しい転調を伴う場合が多く、全曲中、極めて緊張感が高まる部分です。
≪再現部≫
通常、第1主題・第2主題ともに主調で再現され、これによって両主題の対照が解消されます。
≪Coda≫
大規模なソナタにはCodaが付く物が有ります。
これはこれまでの主題を中心に、楽章を終止に持って行くための部分で、ベートーヴェン以降は極めて規模の大きい、【第2の展開部】と呼べそうな結尾(Coda)が作曲される事も有ります。
※ 主調・属調・平行調・同主調:近親調(関係調とも言い、ある調(主調)の音階と多くの共通音を持ち、密接な関係にある調
序奏 | 提示部 | 展開部 | 再現部 | Coda | ||
第1主題 | 第2主題 | 第1主題 | 第2主題 | |||
主調 | 属調・平行調など | 主調 | 主調・同主調 |
【ソナチネ形式】
ソナタ形式の展開部、または再現部の第一主題のいずれかが省略された物を言います。
提示部 | 展開部 | 再現部 | |
第1主題 | 第2主題 | 第2主題 | |
主調 | 属調・平行調など | 主調・同主調 |
【ロンドソナタ形式】
ロンド形式に、ソナタ形式の要素を加味した形式を言います。
ロンド形式の主部のBの調性を、ソナタ形式の第二主題と同じように、第一主部では、【属調・平行調など】に、再現主部では、【主調または同主調】にします。
・大ロンド形式
A | B | A | C | A | B | A |
・ソナタ形式
序奏 | 提示部 | 展開部 | 再現部 | Coda | ||
第1主題 | 第2週第 | 第1主題 | 第2主題 | |||
主調 | 属調・平行調など | 主調 | 主調・同主調 |
・ロンドソナタ形式
第1主部 | 展開部 | 第2主部 | ||||
A | B | A | C | A | B | A |
主調 | 属調・平行調など | 主調 | 主調 | 主調・同主調 | 主調 |